円形脱毛症
円形脱毛症とは
「円形脱毛症」では、前駆症状や自覚症状はなく、突然に円形の脱毛斑が出現します。これは、成長期毛の毛包に何らかの激しい炎症が起こり、毛母細胞が同時に 死滅するために発症します。ただ、毛包の再生にとって最も重要な毛包幹細胞のあるバルジ領域は障害されませんので、炎症が治まれば毛母細胞も再生、回復します。
円形脱毛症には単発型、多発型、全頭型、汎発型など、いくつかの種類があり、症状の出方にも個人差があります。俗にいう〝10円ハゲ〟は「単発型」ですが、それが複数できる場合は「多発型」となり、その範囲が広がって、すべてつながってしまうと「全頭型」となります。
円形脱毛症は、ほかの脱毛症と比べると進行の速度が速く、病的な抜け方をするのも特徴です。髪はまばらに薄くなるのではなく、 発症部位はすべて抜けてしまいます。円形脱毛症は自己免疫疾患によるもので、精神的ストレスや薬剤によるアレルギー、ウイルス感染、頭皮疾患などを原因として、毛包由来の自己抗原をターゲットにした自己免疫反応が誘発されます。ただし、幼児期に発症するケースもあるため、一概にストレスなどによるものと断定することはできません。
なお、アトピー体質を持っている人に起こりやすいこともあり、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症には密接な関係があると考えられています。円形脱毛症の患者分布は30歳以下で発症する割合が80%、特に15歳以下で発症する割合が全体25%と、若い世代に多いの特徴です。
円形脱毛症の特徴
- 脱毛斑が円形、または楕円形であり、境界が比較的はっきりしている。
- 抜けた髪の毛の毛根部分が、細くとがった状態になる(感嘆符毛)。
- 脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると簡単に抜け、痛みもほとんどない(易脱毛性)
円形脱毛症の原因
精神的ストレスが引き金になることが多く、遺伝的な要因もありますが、多くの場合は 原因不明です。
円形脱毛症の治療
当院では円形脱毛症の治療も専門的に行っております。下記の3つが主な治療方法です。
- 局所メソセラピー注射
- 外用薬
- サプリメント
局所メソセラピー注射による治療
円形脱毛症の原因となっている局所の炎症を強力に抑えるステロイドを脱毛症の患部の頭皮に直接注射します。皮内に複数回注射するメソセラピー方式で注射を行ないます。
※3-4週間の間隔で3~5回の治療を通常行います。
外用薬による治療
塩化カルプロニウム(1日2回塗布)
クロベタゾールプロピオン酸エステル(1日2回塗布)
サプリメントによる治療
ヘアーバースサプリを局所メソセラピー注射、外用薬と併用することをおすすめしております。
ヘアーバースサプリについては 専用ページ をご覧ください。
円形脱毛症治療の症例写真

円形脱毛症治療の料金
内容 |
回数・コース | 税込価格 |
---|---|---|
局所メソセラピー注射 | 1回 | 77,000円 |
3回セット | 198,000円 | |
5回セット | 275,000円 | |
塩化カルプロニウム(1本60ml) | 1,650円 | |
クロベタゾールプロピオン酸エステル(1本) | 5,500円 | |
ヘアーバースサプリ1個(1か月分120粒入り) | 8,800円 |