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近年、テレビや雑誌でも目にすることが多いAGA(エージーエー)。
「Androgenetic Alopecia」の略称で「男性型脱毛症」について言い、 男性の薄毛症状を指す言葉として一般的となりました。
AGAは男性特有の進行性の脱毛症で、20~50代の成人男性に多くみられます。
全体的に髪が薄くなる、生え際(前頭部)や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴です。
「抜け毛が増えた」「薄毛が目立つ」「生え際が後退してきた」といった悩みを持つ 男性の多くはAGAによる症状だと言えるでしょう。
AGAには様々な原因がありますが、「遺伝」、「男性ホルモンバランスの乱れ」、「生活習慣の乱れ」などが主な原因として考えられています。
最大の原因は「男性ホルモンの影響」であると考えられており、男性ホルモンによって正常に毛髪が生え続ける「毛周期(ヘアサイクル)」が崩れ、毛髪が成長する前に脱毛してしまうことで薄毛の状態となります。
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)というものがあり、髪の毛は日々作られ、それと同時に寿命を終えた髪の毛は抜けていきます。ヘアサイクルは、毛が生え始めてから毛母細胞がさかんに分化・増殖し、その成長が止まるまでの時期を指す「成長期」(一般的に2~6年の周期)、成長期が終わって休止期に移行する過程である「退行期」(1~2週間)、毛根が退化してから毛が抜ける直前までの「休止期」(3~4カ月)というサイクルのことをいいます。
前述の要因で成長期が短縮したり、ヘアサイクルが乱れたりすると薄毛が進行します。
一度乱れてしまったヘアサイクルは自然に戻ることは稀で、元に戻すためには専門的な治療が必要となります。
男性の薄毛治療は医学的根拠に基づいた様々な病因が解明され、近年はめざましい治療効果をあげています。当院では専門医が丁寧な診察をしたうえで、患者様の年齢や髪の状態に合わせたオーダーメイドの治療を行っております。
医学的根拠に基づいたアドバイスを行っておりますので、ぜひ診察カウンセリングをお受けになることをおすすめいたします。
額の生え際や頭頂部の髪が薄くなります。放置するとAGAは進行します。
額の生え際や頭頂部の髪が薄くなります。
放置するとAGAは進行します。
成人男性によく見られる、生え際から頭頂部にかけて徐々に髪が薄くなる脱毛症です。
進行の仕方は個人差があり、生え際(M字)から徐々に後退していく、
または頭頂部(つむじ周囲)から徐々に薄くなり、時間とともに範囲が広がっていきます。
場合によっては生え際、頭頂部が同時に薄くなっていく方もいます。
AGAは主に体質遺伝が原因となり、根本的な要因は男性ホルモンの影響による脱毛症です。
日本では薄毛に悩む人が1200万人以上と言われており、その数は総人口の約1/10を占めます。
現在、薄毛で悩む男性のほとんどがAGA(エージーエー・男性型脱毛症)であると言われており、男性の発症率は約30%もあります。
これまでAGAは、30代で発症するケースが最も多いとされてきましたが、最近では10代の若年層でも発症するケースも見られております。
AGAは放置すると、徐々に進行し、最終的には生え際から頭頂部の毛髪がすべてなくなります。
AGAの特徴は抜け毛・薄毛が長い年月をかけゆっくりと進行して「ハゲる」ことです。
額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなります。
AGAでは毛根が十分に成長せず、髪の毛が太く長く育つ前に抜けてしまいますが、AGAの場合でも、通常うぶ毛は残っています。このうぶ毛の毛根が生きている限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。
AGAの進行のパターンは、下記のとおり分類されています。
同じAGAでも頭頂部から始まるもの、生え際から始まるものなど、さまざまパターンがあるのがわかると思います。
以下に該当する方は、AGAになる可能性が高いか、または、すでにAGAの症状が始まっています。
早めにAGA専門クリニックの受診をおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)による薄毛の原因は、1つではありません。
生活習慣・ストレスによる男性ホルモンの過剰分泌・血行低下、遺伝的要素など原因はさまざまです。そのうち、明らかな原因物質の1つとされているのが、DHT(ジヒドロテストステロン)です。
AGA患者の脱毛部位の頭皮にはDHTが明らかに高濃度にあることが証明されています。
DHTの働きは胎児期と思春期以降で異なります。
胎児期には男性胎児の外性器の正常な分化という重要な役割を果たしますが、思春期以降には、男性型脱毛、前立腺肥大、ニキビなど好ましくない症状を引き起こします。
血中のテストステロンが5α-還元酵素によってDHTに変換され、発毛が抑制されます。
AGA(男性型脱毛症)には下記の治療が有効です。
「慢性休止期脱毛症」とは、頭部全体の毛髪が薄くなる脱毛症です。 頭部の広い範囲にわたって症状が現れることと、軟毛化していないことが特徴です。
これは本来10%程度であるべき休止期状態にある毛(休止期毛)が、20%ほどに増えることで起こります。
症状としては、抜け毛の増加に始まって、 頭髪全体のボリューム感が減少し、地肌が透けて見えたりするようになります。
慢性休止期脱毛症には特定の要因がなく、根本的に一番影響を与えている原因が何かと いうことは現在も解明されていません。原因不明な場合が多いですが、次のようなものが 要因となることもあります。
「びまん性脱毛症」とは、慢性に経過して、 髪の密度の低下が見られる脱毛症全般を指します。
FAGAと慢性休止期脱毛症のほか、加齢変化による脱毛症や、明らかな軟毛化を伴わない若年性の脱毛症もこのびまん性脱毛症に分類されます。
「円形脱毛症」は、成長期毛の毛球部に何らかの激しい炎症が起こり、毛母細胞が同時に 死滅するために発症します。ただ、毛包の再生にとって最も重要な毛包幹細胞のあるバルジ領域は障害されませんので、炎症が治まれば毛母細胞も再生、回復します。
円形脱毛症には単発型、多発型、全頭型、汎発型など、いくつかの種類があり、症状の 出方にも個人差があります。
俗にいう〝10円ハゲ〟は「単発型」ですが、それが複数できる場合は「多発型」となり、その範囲が広がって、すべてつながってしまうと「全頭型」となります。
円形脱毛症は、ほかの脱毛症と比べると進行の速度が速く、病的な抜け方をするのも特徴です。髪はまばらに薄くなるのではなく、発症部位はすべて抜けてしまいます。円形脱毛症は自己免疫疾患によるもので、精神的ストレスや薬剤によるアレルギー、ウイルス感染、頭皮疾患などを原因として、毛包由来の自己抗原をターゲットにした自己免疫反応が誘発されます。ただし、幼児期に発症するケースもあるため、一概にストレスなどによるものと断定することはできません。
なお、アトピー体質を持っている人に起こりやすいこともあり、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症には密接な関係があると考えられています。
円形脱毛症の患者分布は30歳以下で発症する割合が80%、特に15歳以下で発症する割合が全体の4分の1と、若い世代に多いの特徴です。
精神的ストレスが引き金になることが多く、遺伝的な要因もありますが、多くの場合は原因不明です。
当院では円形脱毛症の治療も専門的に行っております。円形脱毛症の治療は専用ページをご覧ください。
「脂漏性脱毛症」は、皮脂腺の炎症(脂漏性皮膚炎)などが原因で起こる脱毛症です。頭皮に湿疹や、強いかゆみ、痛みがあり、ふけが多いのが特徴です。
何らかの原因により皮脂腺に過剰に皮脂が分泌され、皮脂が毛穴をふさぐことで、毛穴周辺部や毛根が炎症を起こすものです。皮脂でふさがれた毛穴の内部で雑菌などが繁殖し、 毛根にダメージを与えて毛髪を抜けさせてしまいます。
通常、多少の皮脂で髪の毛が抜けることはないので、脂漏性皮膚炎による脱毛は相当に重い状態といえます。また、脱毛の症状が出る頃には湿疹やかゆみは強くなっている場合が多くなります。まずは脱毛の症状が始まる前に、治療によって脂漏性皮膚炎を改善することが重要です。
「薬剤性脱毛症」とは、薬の副作用で起こり得る脱毛症で、「成長期脱毛」と「休止期脱毛」に分類されます。
成長期脱毛
「成長期脱毛」を起こす薬剤は抗がん剤です。抗がん剤は、細胞の細胞分裂を妨げる働きを持っています。しかし、がん細胞だけを標的にできない場合が多く、同時に体の他の細胞や毛根(毛母細胞)に対しても同じように細胞分裂を妨げ、作用してしまいます。そのため副作用として脱毛症を発症するのです。
そもそも毛母細胞は、体の他の細胞と比べて最も活発に細胞分裂をする細胞のひとつです。そのため抗がん剤の影響を受けやすく、細胞死(アポトーシス)を起こしてしまい、 脱毛が生じるわけです。 抗がん剤の副作用によって脱毛しても、薬の投与終了後には髪は速やかに再生されます。
休止期脱毛
「休止期脱毛」は、薬の影響で休止期の髪の毛の割合が増えたり、成長期の期間が短くなったりするものです。「休止期脱毛」を引き起こす薬剤は非常にたくさんあり、代表的なものとしては、ワーファリンやインターフェロン製剤などです。
こうした薬剤の場合、投与してから脱毛が始まるまでに長い期間がかかることが多く、 そのために原因となった薬剤を見つけることが難しいのが特徴です。ただし、その薬の投与が終了すれば脱毛は治まります。
休止期脱毛を起こし得る薬剤 | |
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ヘルペス治療薬 | アシクロビルなど |
痛風治療薬 | コルヒチン、アロプリノールなど |
消炎鎮痛剤(痛み止め) | イブプロフェン、インドメタシン、ジクロフェナクなど |
高脂血症治療薬 | シンバスタチン、アトルバスタチン、ベザフィブラートなど |
降圧薬 | ドキサゾシン、アムロジピン、ベタキソロール、エナラプリルなど |
うつ病治療剤 | イミプラミン、メチルフェニデート |
胃薬 | ランソプラゾール、オメプラゾール、ラニチジンなど |
経口血糖降下剤 | グリベンクラミド、グリクラジド、ボグリボースなど |
骨粗鬆症治療薬 | エチドロン酸ニナトリウム |
抗真菌剤 | フルコナゾール、イトラコナゾール、テルビナフィンなど |
インターフェロン製剤 | IFNα、IFNβ、IFNy |
食欲抑制剤 | マジンドール |
アレルギー性疾患治療剤 | トラニラスト、テルフェナジン、エバスチン |
血液凝固阻止剤 | ヘパリン、ワーファリン |
子宮内膜症治療剤 | ダナゾール |
抗結核剤 | エチオナミド、エタンブトール |
抗甲状腺剤 | プロピルチオウラシル、チアマゾール |
薬剤性脱毛症は多くの場合、原因となっている薬を中止すれば自然に回復します。ただ回復に時間を要している場合は下記の治療を併用すると、早期に回復することが期待できます。
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